目木(めぎ、メギ) 刻み
目木(めぎ、メギ)刻み 日本産
関東以西、四国、九州に普通に分布するメギ科の落葉低木、メギの枝や幹の木部を用いる。えだには鋭い刺があり、コトリトマラズとかヨロイドウシの別名がある。
【目木】は目の病気に用いることに由来する。
メギ属の植物には関東以西、四国、九州にみられるオオバメギ、東海、近畿などにみられるヘビノボラズ、日本、朝鮮、中国東北部にみられるヒロハヘビノボラズなどがありいずれもメギと同様に薬用とする。
メギの樹皮は黄色の染料として利用された。枝や幹、根にはアルカロイドのベルベリン、ベルマミン、オキシアカンチンなどが含まれ苦味健胃剤として利用された。
民間では結膜炎の洗眼剤として知られ煎じた液をガーゼで漉し、脱脂綿などに浸して洗眼する。天日で乾燥した目木2〜5gをコップ一杯の水で煎じ冷やしてから、うがい剤とし利用する。
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